海産物は、海でとれる魚介・海藻などの産物、およびその加工製品、鯨などの哺乳類も含みます。

魚介類で使われる、「魚」とは魚類とクジラ目のことで、「介」は、古代中国の五行にもとづく動物分類で、亀・甲殻類・貝など甲羅を持つ動物の総称です。

ただ、イカ・タコ・ナマコなどは、本来は魚類でも介類でもないが、魚介類に含められます。

魚貝類、魚蟹類という言葉もあり、魚介類の単なる書き間違いのこともありますが、それぞれ文字どおり「魚類と貝類」「魚類とカニ類」と解釈されることもあります。

また、食物としてのシーフードを指すこともあります。

おにぎりや巻き寿司に使われることが多い海苔。
海苔は、紅藻・緑藻・シアノバクテリア（藍藻）などを含む、食用とする藻類の総称です。

日本では、古く「紫菜」・「神仙菜」と呼ばれましたが、食品として、それら藻類を加工した「生海苔」や「板海苔」などが食されており、江戸前寿司などで重要な材料となっています。

海苔には、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCが多く含まれています。
また、海藻類にはあまり知られていませんが、タンパク質が多く含まれていることから「海の緑黄色野菜」とも呼ばれています。

海苔は栄養価が高く、タンパク質、食物繊維、ビタミン（特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンB12）、ミネラル（特にヨウ素、鉄分、カルシウム）などを含んでいます。また、海苔は低カロリーであり、健康的な食材として人気です。

海苔は日本料理でよく使用される食材であり、さまざまな使い方があります。一般的な使い方としては、ご飯に巻いておにぎりや巻き寿司を作る、味付けしておつまみとして食べる、スープや麺料理にトッピングするなどがあります。また、海苔を刻んで料理の風味をアップさせることもできます。

海苔に含まれるビタミンやミネラルは、体内の機能維持や免疫力の向上に役立ちます。特に海苔に豊富に含まれるヨウ素は、甲状腺の正常な機能に重要な役割を果たします。また、海苔には抗酸化物質も含まれており、細胞の老化や病気の予防にも役立つとされています。

海苔は湿気や空気によって劣化しやすいため、密封容器に入れて冷暗所で保存することが重要です。開封した海苔は早めに使い切るか、密封容器に保管して湿気を避けるようにしましょう。

海苔は日本をはじめとする多くの国で生産されています。日本の有名な海苔の産地としては青森県、三重県、鹿児島県などがありますが、他の国でも韓国や中国などが海苔の主要な産地として知られています。

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